アフリカアートの価値

アフリカアートの価値

先日、東京大学で行われたアフリカアートのシンポジウムに行ってきました。長年アフリカアートに携わる研究者と企業の方の両者から貴重な話や考え方、経験、また苦労などを伺うことができとても勉強になりました。なかでも、アフリカアートの価値の判断についての話が面白く「アフリカの人たちは完成までのプロセスや人間関係をとても大切にしている」と言う話は興味深かったです。日本だと完成度や希少価値などに重きを置くことが多いですが、ナイジェリアの例を挙げた話の中では、アーティストに依頼し、それまで様々な交渉ややり取りを経たと言う事、そしてそこで構築された人間関係が価値なのだという話が心に残りました。見せていただいた完成品に鉛筆の下絵が残っていると言うアフリカっぽさ(笑)。日本では未完成品?あるいは雑な製品?と判断されそうな味わい深い製品がアフリカに多いのもこう言った価値観なのかもしれません。